製品詳細

株式会社AndTech

インクジェット初級~上級コース別講座

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【9月17日、10月27日、11月17日】セミナー

★【Aコース】初級、【Bコース】中級、【Cコース】上級のセミナーです!

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株式会社AndTech

【所在地】〒214-0032神奈川県川崎市多摩区枡形6丁目16番17501号

【電話番号】050-3538-1954 【FAX番号】050-3658-0119

【URL】http://www.techzone.jp/

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セミナー番号
S00902、S01002、S01102

講 師
 

インクジェット・ジェーピー 代表 小藤 治彦 氏


セイコーエプソン(株)で1978年から圧電型インクジェットの開発および商品化を行う。
1995年キヤノン(株)入社、 ページワイドBJプリンタの開発を行う。
2001年からインクジェット技術コンサルタント事業を始め、 国内外各社のコンサルティン グを行っている。
対 象 インクジェットに関係する若手~ベテラン技術者、担当者
会 場
教育文化会館 第3学習室 【神奈川・川崎市】(10月、11月セミナー会場も川崎駅周辺を予定しております)
JR川崎駅から徒歩13分、京急川崎駅から徒歩10分
日 時
【Aコース】平成22年 9月17日(金) 10:30~16:30
【Bコース】平成22年10月27日(水) 10:30~16:30
【Cコース】平成22年11月17日(水) 10:30~16:30 
定 員 25名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料

【コース1つ選択】1名につき45,150円(税込、テキスト費用・昼食代含む)
【コース2つ選択】1名につき77,700円(税込、テキスト費用・昼食代含む)
【コース3つ選択】1名につき99,750円(税込、テキスト費用・昼食代含む)

※ページ下部の項目(コース選択)を設定後、“カゴにいれる”でお申し込み手続きに進みます。




【Aコース】インクジェット入門(初級編) ≪9月17日(金) 10:30~16:30≫

【講演趣旨】


長年にわたって各種インクジェットを開発してきた講師の体験と理論に基づき、インクジェットの原理的な説明をするとともに、基本的な課題について話します。またどんな初歩的な質問にもお答えします。
インクジェットの初心者、および長年携わっているが立ち返って基礎の確立を望む技術者にとってわかり易い講演にしたい。

【プログラム】


1.インクジェットはなぜ飛ぶか
1)水鉄砲と同じ? それとも灯油ポンプ(醤油チュルチュル)と同じ?
2)インクジェットはなぜ飛び続けるか?

2.インクジェットにはどんな種類があるか?
1)大きく分けると2つ―オンデマンドタイプとコンティニュアスタイプ
2)力の元:ピエゾとバブル

3.インクジェットでまず起こる問題とは?
1)インクはノズル内で乾いてはいけない。
しかしメディア(紙面)上で乾かなければならない。さてどうするか?
2)ちょっとしたことで必ず打たなくなる―ゴミや気泡

4.メディア上で乾かす方法は?
こんなにある乾燥(定着)方法―いかに苦労してきたか
(1)専用紙 (2)油性インク/浸透インク (3)超アルカリインク 
(4)超浸透インク (5)ホットメルトインク (6)UVインク 
(7)転写方式 (8)凝固剤吐出 (9)凝固剤塗布 
(10)赤外線、フラッシュ (11)温風

5.インクジェットプリンタで何が大切か?
1)まずは信頼性
2)「あんそくび」
3)人間の目は,大きければ良く見える?
4)民生用インクジェットと産業用インクジェットは何が違う?

6.インクジェットでは多くの不具合が起こる!
― すじむら,ざらざら感,ぼやけ,色違い,色ムラ,
グラデーション不良,コントラスト不良など―

7.不具合はなぜおこるのか?
記録ドットの大きさが同じでない,形がきたない,濃さが同じでない,位置がバラバラ

8.不具合のおこり方
1)別々のノズルで,記録ドットがちがってしまう
2)同じノズルで,時間によって記録ドットがちがってしまう

9.不具合を抑えるためには? 
不具合のおこる根本原因をさぐる ―インクジェットヘッドをモデル化する! 
モデルのひとつ「集中定数モデル」

10.ドットの大きさ,速さはなぜ均一にならないか? 
集中定数モデルにより計算をする!
1)インク顔料が析出してノズル径が小さくなったら,ドットの大きさは大きくなる? それとも小さくなる?
2)ノズル径が小さくなったら,ドットの速さは早くなる? それとも遅くなる?
3)加工ばらつきでピエゾの幅が小さいチャネルのドットの大きさと速さはどうなる?
4)30ミクロンの気泡がヘッドに入ったらドットの速さはどうなる?
5)低温でインク粘度が高くなったら,ドットの大きさと速さはどうなる?

11.駆動方法によってドットの飛び方は全く違う
1)「引打ち」と「押打ち」とは何?
2)「引打ち」と「押打ち」で,同じヘッドなのに飛ぶインク量は倍近く違う!

12.同じヘッドで,速度の速いノズルはインク量も多い?
1)速度と吐出量の関係は?
2)速度がなぜ画質に効く?

13.飛行曲がりはなぜ起こる?
1)インクジェットはライフル銃かピストルか?
2)ノズル面の汚れは致命的!

14.インクジェットはどんなささいな要因でもすぐダウンする
環境や装置の要因にはどんなことがある?
それはインクジェットにどう効く?

15.不均一には他にどんなことがある?
サテライト,フェザリング,ビーディング,モトリング,ブリーディングはどんなもの?


【質疑応答・名刺交換】




【Bコース】インクジェットの実務(中級編) 10月27日(水) 10:30~16:30

【講演趣旨】


インクジェットは、実験室でごく容易に吐出できる反面、実用的に安定して長期間運転し続けることは容易ではありません。
本講座では、インクジェットの安定吐出技術について、講師の体験と理論に基づき、原理的な説明をするとともに具体的な課題、対策についても詳説します。

【プログラム】


1.圧電定数d31とd15のちがいおよびヘッド構造との関係

2.抑えるべきインクパラメータは何か。
(ア)粘度 (イ)表面張力 (ウ)密度 (エ)音速

3.インクジェットヘッドのモデル化
(ア)解析モデルの種類
①集中定数モデル
②圧力波モデル
③CFD
(イ)集中定数モデルは役に立つか
(ウ)「押し打ち」の式
(エ)薄膜PZT

4.例題ヘッドの具体的なパラメータ変動と特性変化
(ア)ノズル長さ、ノズル径、供給路長さ、供給路断面積のばらつきと特性変化
(イ)圧力室幅、圧力室長さ、PZT厚さ、振動版厚さのばらつき
(ウ)インク粘度、インク密度、インク音速の変動
(エ)30μmの気泡の存在
(オ)圧電定数、駆動電圧のばらつき
(カ)速度変動に効く要因は何か(まとめ)
(キ)吐出量変動に効く要因は何か(まとめ)

5.押打ちと引打ちの比較
(ア)速度と吐出量の関係
(イ)速度変動と着弾精度

6.インクジェットの測定法および評価法
(ア)測定法
①速度
②吐出量
(イ)評価法
①接液試験
②印字試験

7.経時的ばらつきの要因と具体的対策
(ア)気泡
(イ)残留振動
(ウ)クロストーク
(エ)インク蒸発、界面凝集
(オ)ノズル面汚れ

8.パラメータ制御の例
(ア)粘度変化に対する制御
(イ)階調制御

9.その他の不均一対策
(ア)マルチパス
(イ)ノズル個別補正(DPN)
(ウ)ヘッドシェイディング補正


【質疑応答・名刺交換】




【Cコース】インクジェットのシミュレーション(上級編) 11月17日(水) 10:30~16:30

【講演趣旨】


従来のセミナで、集中定数モデルによるインクジェットヘッドの特性解析について講演し、好評でした。しかし集中定数モデルで解いた結果をお話しするだけで、なぜそうなるかについてはお話しませんでした。
今回はどのようにモデル化し特性解析するかをお話します。さらに集中定数モデルでは解析できない飛翔挙動の解析方法についてもお話します。
いろいろなヘッドについて自分なりのモデル化、解析が可能になります。

【プログラム】


1.集中定数回路
(ア)圧力と体積速度
(イ)パラメータ
1-レジスタンス(抵抗)
2-イナータンス(慣性)
3-コンプライアンス(剛性の逆)

2.モデルを構築する
(ア)回路の構築
(イ)直列と並列

3.パラメータを求める
(ア)アクチュエータ(PZT、振動板)
(イ)ノズル
(ウ)個別流路
(エ)気泡

4.集中定数回路を解く
(ア)流路の連立方程式
(イ)ラプラス変換
(ウ)部分分数分解
(エ)逆ラプラス変換
(オ)ステップ応答

5.押打ち
(ア)式を求める
(イ)波形の合成

6.応用
(ア)引打ちの吐出特性
(イ)CR(指数)波形での吐出
(ウ)ランプ(台形)波形での吐出
(エ)抑振駆動
(オ)引き押し打ち
(カ)毛細管力とリフィル(インク供給)の解析
(キ)階調(大小)ドットの吐出方法

7.集中定数モデルの注意点
(ア)簡易化による誤差
(イ)ヘッド寸法と誤差
(ウ)吐出速度と飛翔速度の違い

8.飛翔挙動の解析
(ア)CFDによる飛翔解析
(イ)微小液滴の形成
(ウ)サテライトの発生
(エ)吐出速度と飛翔速度の違いを解析する


【質疑応答・名刺交換】